現実だけがリアルなんだ
GWもちょうど折り返しに差し掛かりましたが、自分は今日が唯一のoffだったので、映画を見てきました。
見てきたのは、スピルバーグ監督作の「レディ・プレーヤー1」。
簡単にどんな映画かというと、2040年くらいの世界の話。その時代にはオアシスという、なんにでもなれるし、なんだってできる、VRの世界ができている。そして、人々はその世界に魅了されていて、現実とオアシスの堺がわからなくなってきてしまっている。そんな中、オアシスの運営者は自身が死ぬ直前に、その運営権をオアシスの中のゲームのクリア者に譲渡するということを決めた。その運営権をめぐる争いの物語である。
自分はそんなこの映画から強いメッセージを感じた。
それはこの作品中のセリフでもある、タイトルの「現実だけがリアルなんだ」も、その一つ。
またここでは、ネタバレになってしまうから書かないけれど、オアシスの中の3つのゲームを解くキーみたいなのは、スピルバーグ監督が人々に伝えたい強いメッセージのように聞こえた。
これから先、このような世界は実現可能であって、必ずやってくるだろう。
その時にオアシスのような、VRの世界が、現実を上回ることはないし、その中だけで、生活して行くこともできないということを理解しなくてはならない。
現実で後悔したことを、VRの世界で実現したところで、後悔した気持ちをなくすことはできないだろう。
VRの世界はあくまで、VRの世界であり、現実ではない。VRの世界で現実逃避したところで、現実は変わらない。またVRの世界が現実逃避のためになってしまってはつまらないということ。
テクノロジーが進歩していくほど、便利になるし、人を助けてくれる。欲望をすぐに叶えることができるようになる。
だからこそ本当に大切なものが見えにくくなっしまうというのもある。
それでもテクノロジーがいくら進化したところで、大切なことは変わらない。
現実世界での、人とのつながりや生きがい。
そういった大切なことをまずはちゃんも自覚していくことをしていかなければいけないし、それを見失わずに進まなければいけない。もっと言えば、前に進むだけが成長ではないのかもしれない。大切なことが後ろにあるなら、少し戻るのだって、成長なんだなと感じた今この頃。