凱都のブログ

いつか点と点がつながることを信じて。

本から得るもの

こんにちは。

昨年くらいから本を読むようになったのですが、今年は時間もあったということで、自分としてはかなりの数の本を読んだと思います。どのくらいかというと、ただいま23歳なのですが、0~22歳までに読んだ本の合計よりも、今年読んだ本の数の方が多いと思います。

で、つい最近「本を読む人だけが手にするもの」という藤原和博さんの本を読んだので、感想を書こうと思います。

まずこの本を読もうと思ったきっかけとしては、今年これだけの本を読んできて、間違えなくいろんなことを学べたと思いますし、見える世界が広がったと感じました。

出口治明さんが書いた「本物の教養」というの本の中に、ココ・シャネルさんの言葉が載っていて、「何かを覚えることで、1日1つずつ世界の謎が解けていく」というのがありました。

1つずつ1つずつ謎が解けて、見える世界が広がって、いろんなことがわかるようになり、ただ漠然と生きるのではなく、価値を見出していきやすくなるのではないか。だからこそ視野を広げ、どんな風に生きたらよいか見つけるために本を読んでいるのではないかと考えていました。

そんな時に、この本をぺらっとめくったら、「成熟社会では、自らの『幸福論』を自分で見つけていくしかない」「趣味としての読書から人生を切り開くための読書」というフレーズを見て、「あ、読書の意味ってそういうことか!」と感じたのと、せっかくこれだけの本を読んでいるのだから、価値を見出すためにも、もう一回振り返っておこうということで買いました。

読んでみて思ったのは、やっぱり読書から多くのことを学べるということ。

コミュニケーション能力だったり、ロジックで考える能力(仮説を立て検証する力)だったり、バランス感覚(世の中全体と自分との距離感 自分と地球 自分と他者などの距離感)だったり、その他いろいろ。

でも結局は「自分のアタマで考えて、主体的な意見を持つ能力」が付くということなのではないかと思いました。

いろんな人の考えや性格、その時の感情といったものを本を通して体験することで、物事を多面的に捉えられるようになり、表面的ではない、自分の意見を持てるようになること。これが読書から得られるものであると感じました。

また藤原さんは本から得られることは大きいが、リアルな経験から得られるものにはかなわないと言っていました。ほんとはリアルな体験が一番だけれども、経験しようとしたら時間が足りなすぎるから読書であるということでした。

他にも学校の授業も数学ならロジック、実技ならプレゼンテーション能力などに役立つという話(小さい時に知っておきたかった)

教育とは伝染・感染である。先月お会いした方が「親がこどもにできる一番のことは”大人である親自身が楽しんでいる姿を見せること”と言っていて、それと似ているなと感じました。本を読む大人が近くにいたら、自然と本を読むようになるし、サッカーだったら、指導者がサッカーを楽しんでいるかは大切な要素だと思います。つまらなそうにやっていたり、いつもいらいらしてたら、こどもはそうなってしまう。上に立つ人というか、年上の人は年下の人からしたら先輩ですし、お手本になってきます。自分はその時ちゃんといい影響を与えられるような人でありたいと思います。

少し話がそれましたが、リアルな経験をなるべく大切にしながら、足りないところを読書で補って、自分らしい生き方、幸福論に近づいていけるように頑張りたいと思う今この頃。