凱都のブログ

いつか点と点がつながることを信じて。

”はじめて考えるときのように” を読んで

お久しぶりです。

今回は最近読んだ本、野田茂樹さんの”はじめて考えるときのように”の感想を書いてみたいと思います。

今年一年は自分なりによく”考えた”1年だったな思っていました。そんな時本屋さんで、この本を見つけて、「あれ、よく考えたってどういうこと?ほんとに考えていたのかな?」と疑問に感じて、その場で購入しました。

自分はわりかし感覚で生きてきた人間だと思っていて、というのはイチロー選手の言葉で「自分のことを一番知っているのは自分自身」というのがあって、自分自身もその時そういった感覚があったみたく、それを信じてやってきました。

しかし自分とイチロー選手との間には大きなずれがありました。

自分は自分の世界から離れないでやっていたということ。イチロー選手は外の世界を見つつも、その中で自分自身の軸で情報を取捨選択していたということ。

これでは、損することばかりですね。自分はこのことでいろいろ失敗してきたと思います(笑)

そしてこういうことが分かったのは、恥ずかしいのですが、去年くらいです。いろいろな人や本に出会ったり、いろいろな経験ができたりしたからだと思います。

新しいことを知ることが自分を広げてくれます。

しかしそれだけでいろいろ”考える”ことはできなかったと思います。それをこの本を読んでわかりました。

この本で”考える”とは 「耳を澄ませること。研ぎ澄ませること。」 「習慣的な結びつきの網目から出ていくこと」 「もしかしての世界」

なんかで表現されています。

なにか問題意識があると、いつも見ていたものから意外なヒントを得られたことはあるかと思います。

考えるとはそういったことなんだと思います。別に何かについてずっと頭の中でいろいろ検討していることが、”考える”ではなく、「問題意識をもって生活すること」が”考える”だと思いました。

で話は戻りますが、自分が今年一年はよく考えたなと思うのは、頭の中でいろいろ検討する機会も多かったのですが、人や本に出会ったことでいろいろな関心、つまり問題意識があったので、よく”考えた”と思ったのだと思います。あとは何といっても、進路で迷い続けた一年で常に、今もそうですが、問題意識があるからだと思います。

考えることも悪くないなと思いつつ、ただぼけっと生活してみたいなとも感じる今この頃。