凱都のブログ

いつか点と点がつながることを信じて。

しあわせの経済 世界フォーラム2017 in 東京 に行ってみて感じたこと

こんにちは。

先日東京の明治学院大学で行われた、しあわせの経済世界フォーラム2017 in 東京(2日目)に参加して来ました。その時の感想みたいなのを書きたいと思います。

どんなイベントかというとサブタイトルが「Locol is Beautiful!」だということからも、ローカリゼーションの話です。

つまり多様性がなくなり、均質化され、様々問題ができたて行き詰まり感のあるグローバル経済よりも、ローカル経済の方がワクワクするし、様々な問題を解決してくれるのではないかといった内容でした。

なぜこのようなイベントに参加しようとしたかというと、自分もそんな世の中に不安を抱え、希望を抱けていなかったからです。

そんな自分はつい1週間前まで長野で2か月間地域活性のような取り組みを行ってきました。そこでの活動は楽しかったですし、自分は何か希望を感じたというか、そんな気分になりました。

だからこそもう少し詳しくしりたいなと思い参加しました。

前置きが少し長くなってしまいましたが、学んだことを書いていきたいと思います。

学んだこととしては、”均質化”、”循環型”、”全員参加”の3つのキーワードがありました。その3つのキーワードをもとに書いていきたいと思います。

1つ目は”均質化”です。 みんなが同じ商品をもてるようにする、どこにいても同じものが食べられる。どこにいっても同じ店がある。そんなことだと思います。もちろんいい面もあります。今ならiPhoneがなかったら大変だと思いますし。 でもそれで本当にいいのでしょうか。平等が本当にいいことなのでしょうか。そもそもほんとうに平等なのでしょうか。疑問です。 自分はどこも同じような光景の広がる地方都市に面白さを感じませんですし、みんな同じにならなくてもいい気がします。そして平等にしようとしていますが、格差は広がるばかりです。そして例えば今の日本のような暮らしが貧しい国の暮らしよりも本当に幸せなのでしょうか。自分が体験していないのでよくわかりませんが、楽しそうに暮らしているというのはよく聞きます。また不便は何もないのに忙しくて幸せを全く感じられない日本人の話もよく聞きます。このような現実からも、均質化がいいとは自分は思えませんですし、今回の話を聞いて、改めて、多様性が大切なことが分かりました。それは小さいほどやりやすくなります。人数が多いほど指導するのが難しいように、大きければ大きいほど、個別に見ていくことは難しくなります。大きくなると大まかにとらえて、均質化、簡略化しようとして対応しなくてはいけなくなってきます。だからこそローカルな小さなところで、1人1人見てあげられるような環境を作っていくことが大切なのではないのかと思いました。

2つ目は”循環型”です。 1つ目で、個別に対応する、多様性を保つ、など個性を活かすようなことが大切だと書いたのですが、それはそれで難しいことです。好きかってやっていてはなかなかまとまりません。ではそれをどのようにまとめたらいいかというと、”循環するようにする”ことです。例えば昔は灰買という職があったみたいのなのですが、木を伐り、薪にして、燃やして、灰になったのをまた畑に戻して、食物の栄養にする。こんな循環がありました。今は再利用できないものが多く、循環型ではない世の中だと思います。もう一つ例を挙げると、他の地域からなにか仕入れていたとして、そこからの仕入れができなくなったら、もうそれを仕入れることができません。(他のところから仕入れることはできますが)。今の世の中は依存する部分が大きいです。それはみんなで支え合っていていいことかもしれませんが、リスクも大きいです。生きる力を失ったというか、何かが壊れたら一気に壊れそうで怖いです。だからこそ、ローカルな関係で生きれるようにした方がいいと思いますし、それが循環する、持続可能にするためにも大切なことなのかなと感じました。

3つ目は”全員参加”です。 地域での取り組みで大切なのは、全員参加になるように取り組むことだと感じました。それが愛着を生み、循環型、持続可能な取り組みにつながってくるのだと感じました。勝手に作られたものは相当いいものでない限り、なかなか使わないみたいなのですが、少しでも参加して一緒に作ったという感覚があると、絶対使ってくれると言います。だからこそ、企画する人がすべて決めるのではなく、むしろほとんど決めていない方がうまくいくみたいです。だからこそ完璧すぎる設計だったり、人だったりすると、参加してもらえないので、うまくいかない。不完全くらいがちょうどいいということにびっくりしましたが、なるほどと思いました。 そしてもう一点大切なのは、楽しい取り組みにすること。意義があるからで動く人は少ないけど、なんか楽しそうなら人は簡単に動く。だからこそ外側の人に向けた取り組みというよりも内側の人が楽しそうだと感じられる取り組みが結果的に地域活性などにつながるのだなと感じました。

3つのキーワードで書いてきましたが、ようするに草の根の形で、一人一人できることはやって、住んでいる地域をよくしようという気持ちになれたらよくなるのではないかと感じた今この頃。